コマメディア 〜史上最弱の仏弟子コマメ〜

雑誌、書籍で活動するライター森竹ひろこ(コマメ)が、仏教、瞑想、マインドフルネス関連の話題を紹介。……最弱なのでおてやわらかに!

【告知】ニャーナラトー師「3月の法話と瞑想の会2024」のお知らせ:3月10日(日)

 

【注意】受付完了のメールが届いていない方は、迷惑メールとして処理されていることが大変多いです。まずは、「迷惑メールフォルダ」などをご確認ください。

 

 ご帰国中のアチャン・ニャーナラトー師とオンラインでつながり、月例の「法話と瞑想の会」を開催します。

 
 今月のテーマは、「私の幸せ、よろこび」です。
  師のメッセージをお読みのうえ、テーマに関する思いや質問、師へのご挨拶などありましたら、申込み時のアンケートにお書きください。
 
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アチャン・ニャーナラトー師からのメッセージ
「私の幸せ、よろこび」

 

先月スリランカを訪問した時、こんなことがありました。

 車での目的地への移動中、時間の関係で途中の食堂でお布施いただくことになりました。女性に働く機会をと設けられた施設で、7、8人ほどの地元の方が、ご飯、カレー、果物のドリンク等々を、それぞれの窓口を担当して、調理して販売するという形で運営されていました。旅行者のためのレストランのようにきれいに整った場所ではありませんが、たくさんの人が活用していました。

 車の運転していただいている方がお世話して下さるはずでしたが、友人であるスリランカ人の僧侶と私の食事だとわかると、その分をお布施したいと、多くの客が競っていると教えられました。また、私たちの席にまでやってきて、「ドリンクは要りませんか」とていねいな英語で語りかけてくる青年もいました。あっという間にお布施の申し出があふれる、素晴らしい経験でした。

 ありがたく食事を終えて店から出ようとすると、食事を作って販売していた女性たちが、私たちに挨拶しようと、それぞれの持ち場から出口のあたりに集まってきます。彼女たちもまた食事代は要らないと言ったり、時間的に準備のむずかしいメニューも用意しようと努めたりと、私たちの訪問を喜んでいました。そして、別れ際に私たちに合掌して挨拶するのですが、その一人一人の顔の喜々としていること!顔全体から、溢れんばかりのよろこびの表情です。それは、今でもありありと思い出せる、生き生きとしたものでした。

 

 今月のテーマは、「私の幸せ、よろこび」です。

 過去の会では、何が問題であるとか、どこに注意しなければならないか、といった視点での考察も多くあったような気がします。

 そこで、今回のテーマを選ぶにあたって、少し「明るい」側からアプローチしたい、という気持ちがありました。

 

 また、単なる「幸せ、よろこび」でなく「私の幸せ、よろこび」としてみました。

 一般論や正解、解釈というより、私たち一人一人にとって、今、何が幸せなのか、よろこびをもたらしてくれるのか、あるいは幸せ、よろこびを見出したいと願っているのか、という視点で、日々の生きている場面、心、思いの有り様を振り返ってみたいと思いました。

 

 幸せやよろこびの対象は、たとえば、さまざまな物自体のこともあれば、日々の生活の場面あるいは芸術、旅などの経験の場合(そこで出会う、音、色、光、匂い、空気、ストーリーなど)も考えられます。

 家族、友人など人間の存在を通して味わう幸せ、よろこびもあります。

 また、一日一日そのものが私にとっての幸せ、よろこびである、とあらためて思うこともあるでしょう。

 そして、ダンマと共にあること、学ぶことが幸せ、よろこびである、そういう方もいらっしゃるはずです。

 

 ただ、幸せ、よろこびというと、どうもピンとこない、関係がない、あるいはあまり関心がない、という思いの方も、決して少なくないかもしれません。

 それもまた、一人一人の経験として、尊重されるものであると思います。

 

 皆さんからのお言葉、メッセージをいただければ、たいへんありがたく思います。

 

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日時 2024年3月10日(日)

   15:30〜18:30 (途中休憩あり、最大延長19:00まで)

 

会場 zoom(オンライン)

アクセスに必要なURLなどは、申込み受付のメールでお伝えします。
   

内容  法話、瞑想実践など


参加費 無料
 

【重要】質問やメッセージを書かれる方へ、大切なお願い

・申し込み時の質問やメッセージを後から加筆修正したり、あらたに追加した方は、必ず事務局までご連絡ください。ご連絡がない場合は「こくちーず」のシステムの関係上、申し込み時の状態で師に伝わることがあります。

・参加の申込みは当日まで受付けていますが、質問(加筆修正も含む)はできれば開催日の3、4日前には記入されると、多忙な師が回答を吟味する時間が比較的持てます。質問をする方は、日にちに余裕を持って申込むことをお勧めします。

 

申込み、お問合わせ   

 
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アチャン・ニャーナラトー師 プロフィール

 

本名:中尾茂人(なかお・しげひと)

1958年、奈良県生まれ。

京都大学医学部卒業後、精神的な探求のためアジアを旅し、

タイのワット・パー・ナーナーチャート(国際森林僧院)で1986年サーマネーラ(沙弥)出家、

翌年具足戒を受けて比丘出家する。

タイのアチャン・チャー師系列の寺院で修行後、

2001年からイギリスのアマラーウァティー僧院に移り、

自身の修行と後輩僧侶の指導のかたわら、

欧州各国や日本に招かれ一般に向けての法話会や瞑想会でも指導されている。

 
 2016年7月 NHKラジオ「宗教の時間」出演

仏教総合誌 「サンガジャパン20号」にロングインタビュー掲載

 

申込み、お問合わせ  

ニャーナラトー師「3月の法話と瞑想の会 24年」 2024年3月10日 - こくちーずプロ