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英国アマラーワティー僧院に滞在中のアチャン・ニャーナラトー師とオンラインでつながり、月例の「法話と瞑想の会」を開催します。
イギリスのアマラーワティー僧院に戻って20日近くになりました。
木々も多くは色を変え、落葉も日に日に進んでいきます。気温も明け方には0度にもなります。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今月のテーマの「(私にとって)譲れないこと」ですが、分かりにくい、あるいはあまりピンと来ないと言う方も少なくないかもしれません。
先月のオンラインの会の終わりでお話ししたように、普段温厚な知人が、何かの機会に、たいへんな憤り、苦悩の中にある姿をみて、彼にとっての「譲れないこと」の強い存在をまざまざと実感させられました。そのことが、私たちのもつ「譲れないこと」を省みてみたい、という問いになりました。
「大切なこと」をさらに進めて、「譲れないこと」と表現することで、そこに強さや、深さ、ひょっとして重さがともなうと思うのですが、私たち自身を振り返って、そのようなものがあるのか、あるいはどのようなものがあるのか、と問うてみたいと考えました。
自身のこと、家族、友人や人間関係のこと、世界のこと、あるいは仏教や修行、生き方についてなど、さまざまの範囲で「譲れないこと」「譲れないと感じること」が存在するかと思われます。
それは、頑(かたく)ななこだわり、執着という形で、苦しみの元になることもあるでしょう。一方、この一点は譲らないということで、生活、人生や学びの中で、核、根幹としていることもあると思います。例えば、信条とか、責任とかいった言葉も想起されます。
それらを、ここで意識化、顕在化して、自分の生き方、感じ方、考え方は何に基づき影響されているのかをチェックする機会としたい—— さらには、それは、囚(とら)われ過ぎていないか、偏っていないか、正しい捉え方の中にあるのかどうか——。
ただ、「譲れないこと」「譲れないと感じること」について、その当否、価値の有無、優劣といった判断を追いかけるよりも、そこに出会うもの、その有り様に、あるいは特に何も思い当たらないということも含めて、まずはそのままに、あらためて気づき自覚する機会にしていただければと思っています。
今月も皆さんのお声、コメントをいただければたいへんありがたく思います。
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日時 2023年12月3日(日)
【重要】質問やメッセージを書かれる方へ、大切なお願い
・申し込み時の質問やメッセージを後から加筆修正したり、あらたに追加した方は、必ず事務局までご連絡ください。ご連絡がない場合は「こくちーず」のシステムの関係上、申し込み時の状態で師に伝わることがあります。
・参加の申込みは当日まで受付けていますが、質問(加筆修正も含む)はできれば開催日の3、4日前には記入されると、多忙な師が回答を吟味する時間が比較的持てます。質問をする方は、日にちに余裕を持って申込むことをお勧めします。
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アチャン・ニャーナラトー師 プロフィール
本名:中尾茂人(なかお・しげひと)
1958年、奈良県生まれ。
京都大学医学部卒業後、精神的な探求のためアジアを旅し、
タイのワット・パー・ナーナーチャート(国際森林僧院)で1986年サーマネーラ(沙弥)出家、
翌年具足戒を受けて比丘出家する。
タイのアチャン・チャー師系列の寺院で修行後、
2001年からイギリスのアマラーウァティー僧院に移り、
自身の修行と後輩僧侶の指導のかたわら、
欧州各国や日本に招かれ一般に向けての法話会や瞑想会でも指導されている。
仏教総合誌 「サンガジャパン20号」にロングインタビュー掲載
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ニャーナラトー師「12月の法話と瞑想の会2023 2023年12月3日 - こくちーずプロ