本日(2017年4月2日)発刊の『朝日新聞』の「GLOBE」(月一日曜版)に、私も少しだけお手伝いした記事「『心の筋トレ』でオレは変わるか!?」が掲載されます。長文の特集記事で、マインドフルネスに関心を持ったタラレバ・オヤジ記者の太田啓之さんが、世界をまたにかけた体験を書かれています。
海外へ出発前に、曹洞宗国際センター所長・藤田一照師の取材を通して、自分が本当に求めてやまないものは「安心」だと気づいた太田記者。
アメリカ西海岸に飛んで、マインドフルネスの世界的イベント「ウィズダム2.0」に参加し、元Google社員でマインドフルネスの研修プログラムを開発したチャディー・タン・メン氏や、Google幹部にもインタビューを敢行。
しかし、600〜700ドルもの会費を支払った参加者約200人の大半は、米国や欧州から集まった裕福そうな白人たちで、彼らがよく口にするのは「コンパッション(共感)」「コネクト(つながる)」という言葉。さんざん「共感」「つながり」という言葉に裏切られてきた太田記者は、違和感を感じつつアメリカを後にします。
次に向かったのは、タイの山奥の森林僧院スカトー寺です。副住職を務める日本人比丘プラユキ・ナラテボー師から、マインドフルネス瞑想のルーツである上座仏教の瞑想指導を受けながら一週間滞在。毎日瞑想修行をしつつ、悩みや苦しみを抱えてお寺に修行をしにきた日本人たちと交流をするなかで、自然に心が開かれていきます。
私自身、他の修行者たちが良い方向に変わっていくのを、いつの間にか我がことのように素直に喜び、応援できるようになっていた。そんな思いはとっくの昔に忘れたはずなのに……
「安心」と「孤独」は決して両立しない。安心して生きるには、他人への信頼や愛情が不可欠なのだ。オヤジとしては本当に照れくさいが、そんな実感を得られたひとときだった。
記事では、西海岸のウィズダム会場で連呼される「コンパッション」「コネクト」には閉口した太田さんが、タイの山奥での人生に迷った人々との交流を通して、素直に「共感」や「つながり」の心が揺り動かされていく姿が、ユーモアをまじえて綴られています。
私もいつの間にか太田記者に「共感」と「つながり」を感じながら読んでいました。「やられた!さすが朝日新聞社のベテラン記者」といったところです (^o^)
この記事からは、これから日本でのマインドフルネスの普及にむけて、いくつものヒントや警告が読み取れました。時間があれば、ブログでもそのことを書いていければと。
「『心の筋トレ』でオレは変わるか!?」は朝日新聞Web版でも読めます(途中から会員登録が必要)
→「心の筋トレ」でオレは変わるのか!? -- 朝日新聞GLOBE
プラユキ師の活動に関心のある方は、公式ブログへ。