今年になってから、曹洞宗国際センター所長の藤田一照師や、日系二世の浄土真宗僧侶で、武蔵野大学教授のケネス田中先生など、世界を舞台に活動する僧侶が登場されている、NHKラジオ「宗教の時間」。
6月26日(日)には、イギリスにある欧米最大のテーラワーダ(南伝)仏教僧院、アマラワティ僧院で副僧院長を務められる日本人、アチャン・ニャーナラトーさんが登場されます。
ラジオ第二 「宗教の時間」
本放送
6月26日(日)8時30分〜9時
再放送
7月3日(日) 18時30〜19時
ニャーナラトーさんは1958年、奈良県生まれ。京都大学医学部を卒業し国家試験を合格されるも、医師にはならずに、タイの大長老アチャン・チャー師の寺院で出家されました。その後、タイでの修行生活をへて、2001年には系列の英国のアマラワティ僧院に移られ、自身の修行のかたわら、現代社会を生きる西洋人に仏法を説き、瞑想指導をされています。
ニャーナラトーさんがリーダーを務める、僧院の瞑想センターで行われるリトリート(合宿)は、西洋の人たちにも大人気。実は私も申し込んだことがあるのですが、3ヶ月前でも女性のキャンセル待ち68番目!参加はかないませんでした 。
師の話される言葉はシンプルですが、奥深くかつ理論的。現代社会を生きる私たちにも真っすぐに届くように、「ブッダの教え」を説いてくださいます。
ブッダの時代から続く厳しい戒律を守り、長年の修行と施法の道を歩み続ける比丘から、日本語で法話をお聞きできる機会はめったにありません。
私も少しだけ、お手伝いをさせていただきました。
収録はご帰国された4月上旬に、時折ウグイスの鳴き声が聞こえるのどかな里山にある、ご実家で行われました。収録は昼過ぎから始まり、出家前に抱えられていた苦悩、修行生活、西洋社会での比丘として生き様……話題は尽きる事はなく、気がつくと暗くなるまで続きました。
放送は30分ですが、どう編集されるのか楽しみです。あの収録時の、清らかで暖かい空気感も伝わるといいのですが。
よろしければ、お聞きください。