コマメディア 〜史上最弱の仏弟子コマメ〜

雑誌、書籍で活動するライター森竹ひろこ(コマメ)が、仏教、瞑想、マインドフルネス関連の話題を紹介。……最弱なのでおてやわらかに!

【告知】2023年3月22日(水) プラユキ師×柳田敏洋神父対談 東京会場&オンライン 

 


森竹が企画からお手伝いしている、カトリックの柳田神父とテーラワーダ仏教のプラユキ師の対談の第2弾が開催されます!
前回は仏教の慈悲と、キリスト系のアガペー(愛)をテーマに対談いただき、会場のカトリックの聖堂がそのエネルギーに包まれるような素晴らしい時間となりました。
第2弾ではさらに踏み込み、いかに慈悲やアガペーを育てていくかがテーマです。会場とオンライン(見逃し配信あり)、どちらでも受講できますので、ご都合のよい方で申込みください。

 

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プラユキ・ナラテボー師×柳田敏洋神父対談【第2弾】
「〈誰〉が慈悲とアガペを生きるのか」 (オンライン参加&会場現地参加)
 
 
【開催日】
2023年3月22日(水)
 
【時間】
19:00~21:00
 
【会場】
イエズス会無原罪聖母修道院 聖堂(東京・上石神井
 
【参加方法】
・オンライン参加(Zoomミーティング)
・会場現地参加(終演後簡単な懇親会を予定しています)
 

【参加費】
・オンライン参加 3,500円(見逃し配信付)
・会場現地参加 5,000円(限定18名)(オンライン参加可、見逃し配信付)
 
【申込み】
 
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【内容】
第1弾(2022年9月30日開催)では、慈悲(抜苦与楽)とアガペー(神の愛)をテーマに、慈悲と愛の核心と他者や環境との関係性における心のあり方、その意味、価値、そしてそれを体現する方たちを挙げて、その理想の姿をお話しいただきました。(『サンガジャパンプラスVol.2 慈悲と瞑想』に収録【Amazonhttps://amzn.to/3kQxLr6

今回、第2弾の対談は、慈悲、アガペーの実践に深く踏み入ります。
柳田神父曰く「仏教の無我に対して、キリスト教はペルソナを立てる立場」。第2弾の対談に当たって柳田神父より、「〈誰〉が慈悲とアガペを生きるのか」という問題設定を提起いただきました。
 
「私はペルソナの神を信じるキリスト教哲学や永井均さんの哲学探究などから、
現象世界のエゴの私はつまるところ無我であるが、
超越の私なしに現象世界の無我を判断することはできず、
また超越の私なしに科学的な真理判断も可能ではないと思っています。
また、アガペの愛、無条件の愛を生きる場は現象世界を超える「超越の私」であり、
生身の私における超越の私の受肉においてと思っています。
そのようなところも踏まえて、プラユキ師と存分に語り合ってみたいと思います」
(柳田敏洋)

 仏教は無我の教えです。仏教において、慈悲を生きること、自他の抜苦与楽を生きることは、なぜ可能になるのでしょうか。
 プラユキ師より以下のコメントをいただきました。

「実際に慈悲、そして自他の抜苦与楽を生きるのに、〈誰〉も必要としていない、と仏教は教える。
むしろ、「〈誰〉がある」という認識が、慈悲や抜苦与楽を生きることを難しくさせてしまう、そんな側面もあるように思われる。
一方で、無我は真実ではあるが、ブッダは「我(アッター)」の価値を認めるいくつかの教えを説かれている。
仏教が「真実諦」と「世間諦」の二諦の共存を認め、それぞれが真と善を代表し、また、それらを往還できる自由さによって、実践的に自他の抜苦与楽の実現を容易にしているのだ。
仏教瞑想にも造詣が深く、アガペを生きる柳田神父のお話から、今回も多くのインスピレーションをいただけることを楽しみにしている」
(プラユキ・ナラテボー)

 慈悲とアガペは、仏教とキリスト教を通底する大切な概念であることが第1弾の対談で確認できたと思います。そして今回の第2弾では、わたしたちはいかにそれを生きていくか、いかに育てていくかがテーマとなります。慈悲とアガペをめぐる対談の続編、どうぞお楽しみに。
 
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【プロフィール】
プラユキ・ナラテボー(Phra Yuki Naradevo)
1962年、埼玉県生まれ。タイ・スカトー寺副住職。上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。1988年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキアン師のもとで出家。以後、開発僧として、瞑想指導者として活動。著書に『「気づきの瞑想」を生きる』(佼成出版社)、『苦しまなくて、いいんだよ。』(PHP研究所、Evolving[Kindle版])、『自由に生きる』(サンガ)、監訳書に『「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方』(カンポン・トーンブンヌム著、浦崎雅代訳、佼成出版社)、共著に『仏教サイコロジー』(サンガ)、『脳と瞑想』(サンガ新書)、『悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門』(幻冬舎新書)などがある。
公式サポートブログ「よき縁ネット」https://blog.goo.ne.jp/yokienn
ツイッターhttps://twitter.com/phrayuki
 
 
柳田 敏洋(やなぎだ・としひろ)
1952年生まれ。京都出身。京都大学大学院工学研究科化学工学専攻修士課程修了後、民間企業に技術研究員として従事。1983年宗教法人カトリックイエズス会入会。1988年上智大学大学院哲学研究科哲学専攻博士前期課程修了。1992年上智大学大学院神学研究科神学専攻博士前期課程修了。1991年カトリック司祭叙階。その後、米国、カナダにて「霊操」指導コースを研修。帰国後、イエズス会修練長職を11年間務め、また各地で黙想指導に携わってきた。その間、インドでヨーガ、仏教のヴィパッサナー瞑想を体験し、キリスト教霊性と東洋の霊性の統合に取り組んでいる。2014年6月よりイエズス会無原罪聖母修道院責任者。イエズス会霊性センター「せせらぎ」所長。著書に『日常で神とひびく』『日常で神とひびく2』(以上、ドン・ボスコ社)、『神を追いこさない:キリスト教ヴィパッサナー瞑想のすすめ』(教文館)、訳書にティム・ステッド『マインドフルネスとキリスト教霊性: 神のためにスペースをつくる』(共訳、教文館)など。
 
 
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【会場開催にあたって】
開催方法
今回の対談は、柳田神父が司祭を務めるイエズス会無原罪聖母修道院(東京)の聖堂を会場に行います。参加方法はオンラインでのライブ中継に加えて、限定25名(一般発売分は18席)の方に会場で参加いただく形をとります。会場での参加にあたっては、注意事項をお守りの上、ご参加ください。


会場現地参加のみなさまへのお願い
●入場時に検温させていただきます。
●マスクの着用は各自の判断でお願いいたします。
●出入り口での手指の消毒にご協力ください。
●体調のすぐれないときは、ご参加をお控えください。

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