4月15日(日)、タイで出家した日本人僧侶、プラユキ・ナラテボー師をお招きして、一日リトリート 新緑の「お話と瞑想の会」を開催しました。
午前中は、まずは横になって気づき系のボディスキャン瞑想を行い、心身をリラックスさせるとともに、気づきセンサーをよりオープンにしていきます。
そして、オープニング・トークは事前に参加者からよせられた質問に答えていただきました。気づくこと、感情の扱い、そして社会人として職場でどうしても嘘をつかなくてはいけない葛藤……一つひとつが質問者をこえて、参加者のみなさんが自分の問題として耳をかたむけ、プラユキさんは時に質問者と対話を交えながら、明確に回答くださいました。
昼食もプログラムに組み込まれています。
まずは、参加者から募った昼食をお布施して、みんなで随喜し、プラユキさんはお経を詠んで祝福してくださいました。
さらに、「食べる瞑想」のレクチャーをされ、最初の10分ほどは話をしないで、気づきをもって、丁寧に食べ物と向き合って食しました。
午後は、瞑想中心のプログラムになります。手動瞑想、室内での歩く瞑想、さらに近辺の公園で歩く瞑想です。この日の朝は、春の嵐といえるほど風雨が激しかったのですが、午前中には雨がやんで、爽やかな新緑と、色とりどりの花のなかで歩く瞑想ができました。
会場に戻ると、お茶の瞑想です。五感をオープンにしてお茶を味わい、”今ここ”にくつろぎます。その後、Mさんの差し入れのクッキーを食べながら、プラユキさんを囲んで和やかにな茶話タイム。(プラユキさんは午後は基本固形物は食べられないので、お持ち帰りいただきました)
さらに、もう一度じっくりと手動瞑想の実践です。最後は「慈悲の祈り」をみんなで唱え、プラユキ師が祝福の経をあげてくださって終了となりました。
プログラムに緩急があるため、ガンバリすぎず、でもダレルこともなく、最後まで充実した、善き時間を過ごすことができたのではないでしょうか。
ほとんど休む時間もなく、しかも多彩なプログラムを、いつも笑顔で、臨機応変にご指導をしてくださったプラユキ師には、深くお礼をのべます。
参加者に対する優しい心配りには、仏教者としての手本を見る思いでした。
また悪天候のなか、早くから会場入りして準備をしてくださり、開催中も端々でお手伝いくださった、Yさん、Kさん、Oさん、ありがとうございました。
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終了後は希望者で懇親会を行い、みなさんとても深いシェアをしてくださいました。1日かけてともに過ごしたことで、より心も開かれ、親しみと安心感をもって分かち合える場になったように感じます。
また、普段のプラユキ師の瞑想会や講座以上に、多くの参加者が感想をtweetされ、それにコメントし合い、盛り上がったことも印象的でした。
プラユキ師の午前午後と通して行なう瞑想会は、都内では約1年ぶりの開催でした。
じっくりと瞑想に取り組むことで、心身に気づきを染み込ませ、洞察や知慧を育んでいける1日瞑想会は、やはり得がたいものですね。これからはもう少し、回数を増やしていければと思います。
(追記1)
足の裏のつぼを刺激するように、石が並べられた足つぼ舗道を裸足で歩く、プラユキ師。
この石が尖った部分が当たるエリアは、裸足だとけっこう痛いのですが、タイでは毎日、裸足で5㎞以上におよぶ托鉢をされているので、全く動じられません。
(追記2)
この日、会場のある施設では、地域に住む外国人の交流イベントが開催され、なんとバングラディシュのテーラワーダ僧侶もいらっしゃいました。