あたたかい春風とともに上京されたアチャン・ニャーナラトー師。3月2日の法話会、3日の瞑想会(+懇親会と個人インタビュー)と続き、今日の翻訳者や編集者のための「仏教書の翻訳勉強会」(写真)の講師を終えて、先ほど東京を後にされた。
この3日間をご一緒して、あらためて印象に残ったのは、質疑応答の素晴らしさだ。
特に一日通して行なわれた瞑想会での質問は、法話の内容を日常に引き寄せたときに感じる率直な疑問から、生きていくなかで苦悩していることまで、一つ一つ真摯なものが多かった。
瞑想会中はノーブルサイレント(聖なる沈黙、言葉を発しない)のため、質問は全て無記名で紙に書いて、ニャーナラトー師が一方的に答えるスタイル。
師は、質問を丁寧に声に出して読み、書き手の意図を深く洞察しつつ、最も今ここにおいてふさわしい言葉を全身をふりしぼるように探る。
時に長い黙考になる。
参加者も次の一言を、かたずをのんで待つ。
答えは匿名の質問者に向けながら、聞いている誰もが自分事として耳を傾けた。師の言葉は人の根源に関わるところで語られているので、誰にとっても我が事として受け取れるのだろう。
師が修行のなかで得られた智慧をシェアしてくださる、そういう場。
こういうことは、お釈迦様方の時代からずっと続いていたのだろな。
(だそく)
家事はしばらく最低限しかやっていなかったので、今日はこれから、ちょっっとした御ちそう晩ご飯を作ります。菜の花のからし合えとかね。