コマメディア 〜史上最弱の仏弟子コマメ〜

雑誌、書籍で活動するライター森竹ひろこ(コマメ)が、仏教、瞑想、マインドフルネス関連の話題を紹介。……最弱なのでおてやわらかに!

「サンガくらぶ 徹底分析!ティク・ナット・ハン」(講師:島田啓介、ゲスト:宮下直樹)に参加しました。

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 昨日12月8日の成道会の日に行なわれた、「第30回サンガくらぶ 徹底分析!ティク・ナット・ハン」。講師の島田啓介さんは「0ne Buddha is not enough  ティク・ナット・ハンとプラムヴィレッジの実践」というテーマで、くつろぐ瞑想やお茶の瞑想など実践をまじえながら進行されました。

 

 前半は、貴重な写真をスライドで映しながら、ティク・ナット・ハンの辿ってきた道を紹介。波乱にみちた道のりをしめす逸話や、95年来日時の裏話など、興味深い話題がつきませんでした。

 

 後半のゲストコーナーは島田さんの絶妙なリードのもと、還俗ホヤホヤの宮下直樹さんが「往—還」や「サンガ」をキーワードに、言葉に魂をこめるように熱弁。出家者の作務のひとつである、重労働の豆腐作り当番に来なかった(さぼった?)僧侶に対する「今ここ」を重視した対応や、プラムヴィレッジでの猫のくつろぎなど、マインドフルネスの実践者として根本を突き付けられたような話題の連続でした。

 また、紹介されたタイの言葉「サンガとは、正しいマインドフルネスを実践しなければ私たちの魂や、まわりの美しいもの全て失ってしまうということを、合意している人のコミュニティーです」には、懐が正されました。

 ともすると、プラムヴィレッジ・サンガは、ただの仲良しの集まりのように思われることもあるかもしれませんが、その仲のよさは同じビジョンを持った個人のうえで成り立つもの。その底にはこの道を生きる、覚悟の共有もあるのでしょう。

 「どの流れに自分を置くかは、非常に重要です。発願をキープしていくには、同じ方向を目指している仲間の力が必要です」という宮下さんの言葉には、プラムヴィレッジのサンガを超えて、全てのサンガ(仏教実践者の集まり)の本質を表していると感じました。

 

 

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 この日は、ゲーム会社を経営される“うんちマン”こと小関昭彦さんが一般参加されていて、シェアタイムでは島田さんや名古屋サンガのゴローさんもまじえて、社会人としてのマインドフルネス経験を伝え合う一幕も。

 小関さんはマインドフルネスにも、深い関心をお持ちだそう。「マインドフルネス界の馬場と猪木」と囁かれる島田さんと宮下さんのタッグは告知時から話題でしたが、思わぬコスプレファイターの参戦がありました!?