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コマメディア 〜史上最弱の仏弟子コマメ〜

仏教瞑想実践者のライター・森竹ひろこ(コマメ)が、仏教&瞑想関連の話題を広く紹介。なにかがきっかけで、仏教とご縁がつながると嬉しいです。……最弱なのでおてやわらかに!

【ご報告】プラユキさんをお招きして、マインドフルネスを育む「気づきのリトリート(瞑想合宿)」を開催しました

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 緑が茂る、歴史ある神社で歩行瞑想

 

2016年7月1日〜3日に、東京の西小山の「すたじお ぷらす えー」で、タイで出家された日本人僧プラユキ・ナラテボーさんをお招きして、「気づきのリトリート」を開催しました。2泊3日をともにすごし、瞑想を実践し、仏法を学ぶことで、今ここに気づいて生きる力「マインドフルネス」を育んでいきました。リトリート参加者は20名。さらに初日に一般公開で行なわれた「夜の瞑想会」のみの参加者が10名ほどいらっしゃいました。

 

プログラムは、こんな感じです。

~~~ リトリート・スケジュール ~~~

 

7月1日(金) 

18:15 受付け開始

19:00~21:00 夜の瞑想会(一般公開)

21;00~22:00 懇親会

22:30 消灯

 

7月2日(土)

5:30 起床

6:00~7:00 朝の瞑想

7:00~8:00 軽食、休憩

8:00~11:30 瞑想会

11:30~13:00 気づきのランチ、休憩

13:00~17:00 瞑想会

17:00~18:00 休憩

18:00~21:00 瞑想会

21:00~22:30 銭湯、就寝準備

22:30 消灯

 

7月3日(日)

5:30 起床

6:00~7:00 朝の瞑想

7:00~8:00 軽食、休憩

8:00~11:30 瞑想会

11:30~12:30 気づきのランチ、休憩

12:30~15:00 全体シェア、締めの瞑想

15:00ごろ解散

 

瞑想会の内容

法話、瞑想指導・実践(呼吸瞑想、手動瞑想=チャルーンサティ、歩行瞑想)、質疑応答、シェア(全体シェア/6人ほどのグループシェア)などで、随時休憩が入ります。

……………………………………………………………………………………

 

今回は「すたじお ぷらす えー」オーナーのまきさんと、私とのコラボでサポート。会場が多目的スタジオのため、宿泊施設を利用したリトリートとは違って雑務も多く、瞑想会に腰を落ち着かせて参加できませんでしたが、参加者が書いてくださったアンケートをもとに振り返っていきます。(とはいえ、食事や設備関連はありがたいことに、まきさんがほとんどやってくださったのですが……)

※アンケートの依頼時に、ネット上での掲載のお願い済みです。基本的に文章は原文のままですが、個人のプライバシーに関する部分など一部書き換えました。

 

 

瞑想

 

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ふだんの会よりも、歩行瞑想、手動瞑想に時間をかけていただき、味わいながら行うことができました。散歩も適当な距離であり、気分転換になりました。(Aさん)

 

 

リトリートはじっくり時間をかけて、瞑想に取り組めるのが醍醐味ですね。歩行瞑想は1キロほど立会川緑地を歩き、終着点の広い神社では各自のペースで歩行瞑想を行いました。

連日、瞑想に取り組むことで、2日目の午後には大きな変化を体験した人も。

 

土曜日の午後の瞑想で呼吸瞑想の後、手動瞑想を指導していただきました。手動瞑想の途中から、いつも吹き荒れている嵐が突然止まりとても静かな「凪」状態を感じ、こんなに穏やかな気持ちになったのはいつ以来だろうと、心から感動し危うく泪するところでした。(Bさん)

 

 

 

夜〜朝

 会場が都心部に近いため、参加者は自宅やホテルからの通いと、スタジオ・ステイを選べました。通いの人は朝の6時の瞑想に間に合うように、普段以上に早起きをしてスタジオに来られたようです。

 

ママチャリで通いのため毎朝4時に起床しましたが、とにかく早くスタジオに行きたい気持ちが強く、苦になることもありませんでした。

遠方で宿泊となるとハードルが上がってしまいますが、通いでもオッケーというは本当にありがたいです。(Bさん)

 

 

スタジオ・ステイは男女別に別れてカーテンでスタジオを区切り、寝袋で雑魚寝。お風呂は近所の銭湯を利用しました。(プラユキさんはスタジオ内の個室で、お休みいただきました)

  

寝袋での睡眠は少々きつかったです。(Cさん)

 

 

寝袋で寝ることが初めてだったので、最初の夜はあまりよく眠れませんでしたが2日目の夜は歩行瞑想で疲れたからかほぼぐっすり眠れました。室温も暑くも寒くもなかったと思います。(Dさん)

 

  

1日目はクーラーの音、いびき&場所に慣れないこともあって寝苦しかったのですが、2日目はとても気持ちよく眠れました。

プラユキさんや参加された方たちと一緒に宿泊するということで、更に良いエネルギー頂けた気がします。(Eさん)

 

 

寝袋での睡眠は少々ハードだったようですね。でも2日目にはよく眠れた人も多く、ホッとしました。Eさんが書かれたように、私もプラユキさんや参加したみなさんと同じ空間にいるという安心感で、リラックスして眠れました。

 

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2日目の昼食。全てまきさんの手作りです。右の皿は豆カレーと野菜カレー。左の皿はサラダに、大根のスパイス漬けや、キューリのライタ(ヨーグルト和え)が添えてあります。

 

 

法話、質疑応答、シェアタイム(わかち合い)

 法話もたっぷりとお聞きすることができました。そして質疑応答やシェアでは、プラユキさんが一人一人と丁寧に向き合ってくださいました。

 

先日のリトリートはとても参考になりました。特にコミュニケーションに関して、双方を客観的に見る眼を持ちながら共感することの重要性は参考になりました。(Aさん)

 

前にオープンハートがどういうことなのかわからないと質問したことがありましたが、その時は、「でてきた結果を受け入れる」「異熟」ということを主にお話しくださいました。今回、質問や感想を一人一人に聞いていくときに、自分の番になって、プラユキ先生が「どうですか」と促したその仕方が「ああ、オープンハートとはこういうことか」となんだか納得してしまいました。

 

いつもオープンハートでいることはすぐには難しいですが、せめて自分の子供に向き合うときは、オープンハートで向き合おうとしています。これだけでもずいぶんいい感じで、お互いにハッピーになれます。(Fさん)

 

 

たしかに、いつもオープンハートでいることは、なかなか難しいことですね。それでも、身近な人や大切な人から、少しずつでも広げていきたいと私も思います。

 

グループシェアがとても良かったです。(Cさん)

 

 

みなさんのシェアを通して、気づかされることもたくさんありました。また、普段ひとりで瞑想実践する中で生じてきていた疑問点などをシェアすることによって「自分に起こっていることをこうしてみんなの前で表現してもだいじょうぶなんだ」という安心感を育むこともできたと思います。「シェアしてもだいじょうぶ」と思えたのは、なにより、プラユキさんとみなさんがオープンハートで受け止めてくださっていたからなのだと思います。(Gさん)

 

  

プラユキ師のお話をこんなにじっくり伺えたのは本当に有意義でした。いつもの瞑想会では時間も限られているので、これまで聞いてきた断片なことが繋がったところもあります。

聞けば聞くほど知りたいことも出てくるので、できればもう少し質疑応答の時間や、瞑想だけでなく他の参加者と聞いた話の内容を話し合ってシェアする時間があったら良かったと思います。(Dさん)

 

  

直接プラユキさんに質問できる質疑応答や、参加者と体験を共有できるシェアは、本当に貴重な時間ですね。次回はプラユキさんと学び合う時間を、もう少し増やしていきたいと思います。

 

 

プラユキ画伯、新作発表!

ごく一部では、「現代アートの隠れた巨匠」と噂されるプラユキさん。今回も仏法をイラストを書かれながら解説。その才能を、おしむことなく発揮されました!?

 

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イラストを書きながら、認知に関する解説中。

 

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 上の絵の完成形?さらに、アート度がアップ!

 

 

 

3日間の感想

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 みんなで手動瞑想中

 

参加者にとってはすべて丁度よかったのではないかと思います。たっぷり瞑想実践できましたし、早朝からの瞑想も普段とは違う時間帯に起床することが、よい意味で刺激になりました。「休憩時間、あったっけな・・・」と思うほど、休憩時間とそうではない時間が違和感なく溶け合っていましたので、全体を通して、実践しながら休息している、リラックスしながら実践している、そんな印象の充実した3日間でした。(Gさん)

 

 

今回は、参加者がリラックスして瞑想に取り組んでいただける会場づくりを、まずは心がけました。

実際、どのくらいリラックスしていたかというと……

  

ランチの後の自主瞑想の時間にホントに横になって寝ている方が何人もおられ、ユルさにびっくりしました。と言うかとてもいいですね。(Bさん)

 

 

自主瞑想の時間は、私語を控えたうえで、瞑想をはじめ復習、休憩など、その人のペースで使う時間にしました。みなさん日常を離れた静かな環境で、自己と向き合ったり、心身を休ませたりして過ごしていました。

  

昨年11月以来、何度かプラユキさんの会に参加させていただきました。タイに行って自然な雰囲気に浸りながら、現実から離れて瞑想を行うことが理想ですが、仕事があってなかなか時間が取れません。今回のリトリートはそれに近い雰囲気で行わせていただけたと思います。ありがとうございました。(Aさん)

 

 

スカトー寺でのリトリート、憧れます!でもタイ東北部の奥深い森林にあるスカトー寺までは、なかなか行けませんね。そこでリトリートは、日本でもプラユキさんのもとで連日学べる機会ができれば、という思いもあり開催しました。

会場はお寺のような神聖な場所ではありませんし、自然も少ない都会ですが、それでもプラユキさんがいて、真剣に、でも力まずに「タム・レンレン(遊ぶように)」と軽やかに実践する人たちがいれば、そこがスカトー寺なのかもしれません。

 

以前参加したテーラワーダ系の瞑想リトリートに比べ、

みんなで頑張っている感がとてもしたのが良かったです。仲間って感じ。

普段1人で瞑想しているので、こういうことを経験できて

本当に良かったと思っています。(Cさん)

 

 

いつもはひとりで瞑想実践しているのですが、プラユキさんやみなさんと一緒に実践していると、ひとりでは味わえない、見えないエールのようなものに包まれているのを感じる瞬間がたびたびありました。(Gさん) 

  

 

アフター・リトリート

 リトリートから日常に戻られたなかで、効果を実感した報告もいただきました。

 

リトリートから帰宅した日曜日の夜。普段は明日からまた会社かぁ〜と心臓が鉛で出来ている様な気分です。ところが何か気持ちが軽い。リラックスしている。まるで金曜の夜の様。いや、いつもの金曜の夜より更に軽い感じ。早速、実戦となる日常生活の中での効果を実感しました。

どこまで効果を持続させることができるのか。リトリートで得た手動瞑想のコツを忘れることなく手動瞑想を継続することに尽きるのかなと思っております。(Bさん)

 

 

2泊3日の短い時間では大した変化は望めないのでは?と、失礼ながらあまり期待もせず参加させていただきましたが、充実した時間の中、いつの間にか、長く続いていた落ち込みからすっかり解放されていました。

リトリートを終え、日常に戻ってからも、リバウンドはなく、それどころか、教えていただいたこと、体験できたことが、日ごとに染み込み定着していく感じです。日常での気づきも増えてきました。リトリート効果はすごいですね。(Eさん)

 

 

テーマは「日常生活における気づき」、「中性」

プラユキさんはリトリートの告知文のなかで、こんなことを書かれていました。

「二泊三日間、みっちりとブッダの教えに触れ、気づきの瞑想に専念することで、帰ってからも、お料理やお掃除、会社での仕事、子育て、友人たちとの会話といった日常の一コマ一コマが、楽しくクオリティの高い時間に変わることでしょう」 

この言葉を指針とするかのように、今回のリトリートでは質疑応答やシェアを重ねるなかで、「日常生活における気づき」や「中性」というテーマが浮かび上がってきました。さらに、それに対して大きな気づきを得た人や、日常生活の気づきのクオリティの変容を体感した人もいました。

 

 今回のリトリートで得られた最も大切な気づきは、「何気ない日常生活を、気づきを持って送ること」こそが、自由に生きることにとって要だということでしょうか。リトリート中のお話からは、「ハレ/ケ」の「ケ」の部分、あるいは「つまらないなぁ」と思うようなルーチンワークの部分を、いかに「中性」に浸らず、明晰な覚醒の状態で過ごしていくか、ということと理解しています。

 手動瞑想も歩行瞑想も淡々と同じ動作を続けるだけで、私も始めた頃は「つまらないなぁ」という感情がムクムクと生じてきて、ただ苦しいだけ、と思うこともあり、なかなかその意味を捉えることができませんでしたが、今回何度もみんなで実践したり、お話を伺う中で、上に書いたようなことをシンプルにでも、ビビッドに理解する方法なのだということも知ることができました。(Dさん)

 

 

リトリート以来、毎日の瞑想実践がより「あたりまえのこと」になってきているのを感じています。そして面白いことに、日々の生活で何気なく繰り返していること、あたりまえにやっていること(やってしまっていること)など、いつもならまったく気づかずにスルーしている「たった今の、自分の様子」に、フッと気づける機会が格段に増えました。

 

それは「結果的に、今自分は、どういう状態にあるのか」「そうなることを望んでいるわけではないのに(むしろ望まないことなのに)、結果的に、今自分は、そういう状態になっているぞ!」という事実に気づくことでもあります。

このことを特に痛感したのは、食事に関してです。(Gさん)

 

 

Gさんは今まで、「食事を作る」ことに楽しみを感じられなかったそうです。それがリトリート中、まきさんの思いやりのこもった料理を食べることで、日常に戻って食事を作ろうとしたとき、今まで食事を「自分にとって、そんなに大切ではない、どうでもいいこと」と捉えていたことに、ハッと気づいたそうです。

 

それ以来、「食べる」という行為を自分がいかに軽んじていたのかが、どんどん「見えて」きました。と同時に、食事に対する意識も急速に変化していきました。

まず、食材の買出しが苦にならなくなりました。むしろ楽しいのです。そしてお料理をするときも、食べるときも、後片付けのときも、とてもしあわせな思いがおのずと生じてくるようになったのです。「丁寧であることを心がけよう」と意図するまでもなく、いつの間にかいろんな作業が以前よりも随分丁寧になっていることに、自分でも驚くほどです。

「お料理に関するいろんなことが面倒くさい」、それをどうにか改善しなければ、という問題意識すらこれっぽっちもなく、それが自分にとっての「フツー」になっていた。そういうものだと思っていた・・・ということに、ただ気づいた。たったそれだけのことなのに、以降ガラリと変わってしまった。

 

きっと「結果的に、今自分は、どういう状態になっているのか」という気づきが追いかけてきてくれたのだと思います。(Gさん)

 

Gさんのお話を、我がことのように受け取りました。私の場合、料理は好きなのですが、掃除が面倒で手抜きを極めていました。しかも、そんな自分に問題意識を感じながらも、あえて知らんぷりしていたというか……

でも、そのことに気づくことで、自ずから家事も丁寧になり、そこから充実感も生じてくる。本当に気づきの力って、穏やかでありながらパワフルです。

 

プラユキさんもアンケートをご覧になり、感想を伝えてくださいました。

 

やはり数日間合宿して志を共にする仲間と瞑想に専念できるリトリートは効果も高く、参加者の人生へ与える影響も大きいなということをあらためて感じております。

 

 

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アンケートに答えてくださった方々、ありがとうございました。みなさんのアンケートを通して、リトリートの意味や、そのパワーを思い知らされまいした。 これからも、開催していければと思います。

 

 

 

 

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