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コマメディア 〜史上最弱の仏弟子コマメ〜

仏教瞑想実践者のライター・森竹ひろこ(コマメ)が、仏教&瞑想関連の話題を広く紹介。なにかがきっかけで、仏教とご縁がつながると嬉しいです。……最弱なのでおてやわらかに!

【報告】パオ森林僧院の「原始仏教トーク『修行の心得』」に参加して、自分の立ち位置を確認しました。

パオ森林僧院 上座仏教 報告・レポート 瞑想

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 1月11日(日)、今年最初のパオ森林僧院日本道場の「原始仏教トーク」に参加しました。当日は遠方の人も参加しやすい連休中ということもあり、公共施設の広い大広間は100人近くの人であふれていました。

 

 月に一度開催される「原始仏教トーク」では、お釈迦様の教えを日本人のマハーカルナー禅師が可能な限り、当時の瑞々しさで伝えてくださいます。毎週行われている「修行者のためのアビダンマ講座」や「質疑応答」に比べて、圧倒的にパーリ語や専門用語が少ない、初学の人でも馴染みやすい法話会です。

 

 今回のテーマは「修行の心得 〜出家修行、在家修行、依止修行〜」。今まで日本ではあまり語られることがなかった依止(Nissaya)修行についても言及され、貴重なお話が聞けました。

 

 

・準備修行と依止修行

  そもそも修行は出家修行と在家修行という分類だけでなく、以下の分類があるそうです。

 

1、 パリカンマ(Parikamma:準備)修行

2、 ニッサヤ(Nissaya:依止)修行

 

 1は文字通り準備段階の修行です。そして2は戒、定、慧の階梯にそって、(師について)成就に向かって進めていく修行です。

 

 パリカンマは準備段階なので、複数の先生から学んだり、いろんな方法で修行したりするのも、ありだそうです。それは上座だけでなく、禅や密教などを同時期に修しても結構。(ただし、朝にAというやり方をやって、夜にBというやり方をするのはいいけれど、同時にやり方を混ぜてしないことが大切だそうです)

 

 例えるならバイキング料理のように、お寿司とステーキとケーキ……とあれこれ食べても、ひたすらケーキだけを食べ続けても、どちらもOK。この時期はそうやって、仏教の修行のベースを作っていく期間だそうです。そして機が熟したら、ニッサヤとして一人の先生について徹底的に修行していく。

 

 そのためには、まずはいろんな勉強や体験をして、時間をかけてやるべきことをやっていく。そしてアスピレーション(菩提心)を確立させ、先生との関係を構築して弟子として受け入れてもらう。そうして修行の階梯を一歩ずつ登りながら、修行を完成させていきます。

 

 マハーカルナー禅師はこの2つの修行を、陶芸を例にわかりやすく説明されました。まず陶芸に興味を持ち、関連する本を読んだり、陶芸家の展覧会を見に行ったり、陶芸のカルチャー教室に通ったりする。これはパリカンマの修行の段階です。でも、もし本気で陶芸の道を極めたいのなら、一流の陶芸家の元に弟子入りして修行をしますよね。これがニッサヤの修行に当たるそうです。

 

 ところで、実際はミャンマーでも何百人も生徒がいても、先生が弟子として受け入れるのはほんの数人だそうです。思った以上にニッサヤの修行者への門は狭いのですね。

 また、この二つに在家、出家は関係なく、多くの比丘がパリカンマとして生涯を終える反面、在家のまま先生との関係を築いてニッサヤの修行をやっている人もいるそうです。

 

一通りの解説が終わると、禅師はこう締められました。

「今、伝えたいことは、仏教の修行で大事なことは在家か出家かではなくて、ウィンドショッピングやバイキングのような修行から、しだいにニッサヤに移っていくということです。そして最終的にニッサヤの修行を行うことができるようになれば、それは非常にすばらしいと思います」

 

 

・私もパリカンマの修行中

 思えば私もパリカンマの修行中です。私は上座仏教とティク・ナット・ハンの教えと瞑想に出会うことで、多くの苦しみから救われました。ですから現在もプラクティスは、それらを中心に行っています。

 

 でも、幼少から日本の大乗仏教に親しんでいたため、それで救われた人達も見てきました。また最近は仕事でチベット仏教と関わるようになり、高度な論理性を持ちながら、慈悲も重視する体系を知り、これもまた多くの人の助けとなるように思えます。

 

 仏道は、抜苦与楽の道。この道の存在をもっと知ってもらいたいのですが、興味をもってもらうポイントも、道を歩み出すきっかけも人それぞれ。また、相性もあります。そこでブログでは宗派を問わず、ご縁のあった仏教&瞑想関連の情報を紹介してきました。時に節操がないのではと戸惑うことも多少ありましたが、禅師は、いろいろと経験するのもパリカンマの修行のありようと言われました。一つのブログに、雑多な情報があってもいいのでしょう。

 

 それなら多彩な情報を発信するのは、フリーで在家、そして広く仏教と付き合ってきた私だからできることでもあります。このブログが、仏教に興味を持つきっかけ(パリカンマの入口?)から、修行を進めていくサポート(ニッサヤへの通り道?)まで、どこかでお役に立てるなら幸いです。

 〜と書きながら、まずは自分が楽しんでいるのですが……

 

 

↓ パオ森林僧院日本道場のブログに、当日の写真付きレポートがあります。

paauk.sakura.ne.jp

 

 

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